こんにちは。モンエナです。
あけましておめでとうございます。
年越しくらいから熱を出して正月はずっと寝ていました。
皆様も風邪や様々な感染症にはくれぐれもお気をつけください!
去年はブログの投稿がマイペースすぎましたが
今年はどんどんペースを上げていって
いずれ1日に1回投稿できるくらいになりたいと思います!!
さらにブログがある程度うまくいったら次のことをやろうと妄想(?)しています。
割と斬新なものができるかもしれません!!
とはいえブログをちゃんとやらないことには前に進みませんが。笑
今年1回目は石油資源開発を扱います。
501日目
— モンエナ@企業分析 (@mon_ena1102) 2022年12月5日
石油資源開発株式会社(1662/燃料・資源)
第53期第1四半期 #決算サマリー
○財務数値(累計/日本基準)
売上高 500億円→586億円(前年同期比+17.0%)
四半期純利益 71億円→156億円(同+120.1%)
総資産額 4,719億円→4,875億円
純資産額 4,027億円→4,183億円
自己資本比率 78.7%→79.1%
石油とか資源系の会社はどこも好調のようです。
原因はやはり原油高でしょうかね。
○事業内容
まず石油資源開発の事業内容を見てみます。
石油・天然ガス業界では探鉱・採掘などに関わる部分を上流、
輸送を中流、加工・供給を下流としています。
また、探鉱・開発・生産フェーズのことをE&P(Exploitation&Production)と呼びます。
JAPEX(石油資源開発のこと)は創立以来E&Pを中心に
国内では石油・ガスの輸送供給なども行っています。
加工は行っていないみたいですが、上流から下流まで扱っているのは強みの一つでだといえますね。
○比例縮尺図
それでは石油資源開発の比例縮尺図を見てみましょう。
B/Sの情報を使うので前期第53期末(22年3月末)のデータを使っています。
ここから
・資産回転率は低そうだが利益率は比較的高そう。
・純資産が非常に大きくおそらく無借金経営をしている。
・意外と流動資産が大きく、棚卸資産や売上債権が含まれていると思われる。
・有形固定資産よりも投資その他の資産の方が大きい。
→これはのれん以外にも鉱業権など資源系企業特有のものを持っている可能性。
といったことが予想できます。
この図を作る上でさらに1期前の21年3月期のデータを見たのですが、
51期→52期の間に大きな変化があったようでした。
詳しくは省略しますが長期借入金を1,100億円ほど一気に返済したようです。
まあ過去のことなんでとりあえずは省略します。
○財政状態
財政状態に関してはそれほど大きな変化はありません。
第53期第1四半期 決算短信より
資産の部では資産全体が+156億円で、これは
・有形固定資産の増加+39億円
→建設仮勘定の計上によるもの
・投資その他の資産が+147億円
→投資有価証券の時価上昇によるもの+69億円
→生産物回収勘定への投資によるもの+78億円
負債の部はもっと動きがありません。
第53期第1四半期 決算短信より
あとは純資産の部で自己株式を2,355,100株、25億円分取得したくらいですかね。
○経営成績
これはサマリーで見た通り好調です。
・売上高+17.0%
・売上原価+7.8%
・(販管費+探鉱費)△11.5%
・営業利益+188.5%
売上高が大幅に増加した割には売上原価の増加は低く抑えられており、
なんなら販管費+探鉱費は△になっています。
これによって営業利益は大幅増加の+188.5%になっています。
○マーケット情報
最後にマーケットからの評価を見て終わりにしましょう。
決算発表後に株価が上昇したプラスインパクト銘柄の中に
石油資源開発がランクインしました。
上昇率は2.65%です。
ただ同業他社である出光興産の6.64%に比べると見劣りしますね。
次はマーケットからの評価というかマーケットに対する当社の発表ですね。
・連結経常利益は前年同期比2.2倍の226億円に急拡大。
・通期の同利益を従来予想の287億円→509億円に77.3%上方修正。
・業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の70円→110円に大幅増額。
下期配当も従来計画の70円→110円に増額修正。
・直近3ヶ月の実績である4-6月期(1Q)の売上高営業利益率は前年同期の6.8%→16.7%に急改善した。
まあいいニュースばかりですね。
資源系企業はどこも業績がいいところばかりなので
次は好調な企業が潤沢な資金を武器にどういったところに投資するか、
どういう財務戦略をとるか、などを分析すると面白いかもしれませんね。
それでは!