こんにちは。
今日は東京鉄鋼の分析をしていきます。
今まで決算発表と現在の日付とのギャップがあまりに大きかったのですが
今回の東京鉄鋼からそのギャップがほとんど解消されます!
(これまでは頑張って半年以上前の決算を解説していました。。。笑)
22年10月31日発表の第95期第2四半期を対象にしています。
また、東京鉄鋼に関しては前回10月上旬に記事を書いているので良ければご覧ください。
○前回のまとめ
前回の記事では
当社は大きく分けて
・鉄鋼事業
・環境リサイクル事業の2つを展開していること。
第94期通期では原材料の鉄スクラップや電力エネルギーなどの高騰によって営業損失が発生したことなどを解説しました。
○業績分析
523日目
— モンエナ@企業分析 (@mon_ena1102) 2023年1月6日
東京鉄鋼株式会社(5445/鉄鋼)
第95期第2四半期 #決算サマリー
○財務数値(累計/日本基準)
売上高 307億円→390億円(前年同期比+27.1%)
営業利益 3億円→12億円(同+302.3%)
総資産額 630億円→673億円
純資産額 424億円→434億円
自己資本比率 67.2%→64.4%
521日目からは四半期純利益ではなく
営業利益をツイッターのサマリーに表示するようにしています。
売上高が前年同期比+27.1%、営業利益が同+302.3%と増収増益です。
それではいつものように百分率損益計算書を使って業績の分析をしてみましょう。
前期 | 構成比 | 当期 | 構成比 | 変化額 | 変化率 | |
売上高 | 30,745 | 100.0% | 39,081 | 100.0% | 8,336 | 27.1% |
売上原価 | 26,799 | 87.2% | 34,097 | 87.2% | 7,298 | 27.2% |
売上総利益 | 3,946 | 12.8% | 4,984 | 12.8% | 1,038 | 26.3% |
販管費 | 3,646 | 11.9% | 3,775 | 9.7% | 129 | 3.5% |
営業利益 | 300 | 1.0% | 1,209 | 3.1% | 909 | 303.0% |
この表からわかることは
・売上高の増加に伴って売上原価も同じように増えている。
・売上原価の構成比は変わっていないので売上高総利益率も変化なし。
・販管費の増加額は小さいので営業利益は大きく伸びた。
・営業利益率は1.0%→3.1%とそこそこ改善。
といったところですね。
さらにどの数値が変わったことによって営業利益が変化したのか図示してみます。
この図からは売上高が大きく伸びたこと、販管費の増加が小さく済んだこと
などが読み取れます。
決算短信の経営成績の部分を読んでみると
・主原料の鉄スクラップ価格に落ち着きが見られた。
・副資材や電力エネルギーなどは上昇基調が続いている。
・売上高は製品販売量の増加及び製品販売価格の上昇により前年同期比+27.1%の増収。
と書いてあります。
当社は原材料としての鉄スクラップ市況、製品としての棒鋼市況の影響を大きく受けています。
そこらへんの市況の分析をできれば面白そうなんですが今日は省略します。
多分棒鋼市況は好調なんでしょう。(適当)
○マーケット情報
最後に株式市場からどんな評価を受けているのか、記事を紹介します。
・10月31日に当期の業績予想を発表。
・売上高は前期比+18.0%の780億円と予想。
・当期純利益は前期47億円の損失に対して、25億円の黒字と予想。
・利益率にして3.2%。
→第2四半期の営業利益率が3.1%なのでこの数字は妥当かなと思います。
次に決算発表後に株価が低迷した企業を意味する決算マイナス・インパクト銘柄に
東京鉄鋼は入ってしまいました。汗
下落率は△1.33%となっています。
下落率は決算発表前日(10月30日)終値を基準とした11月1日9時27分株価の変化率です。これ11月1日の終値じゃダメなのかな。。?まあいいか。
どちらかというと今回の業績は良かったし通期の業績予想も良かったと思います。
なぜ株価が下がったのか?非常に謎です。誰か教えてください。笑
それでは今日はここまで!