こんにちは。今日は安川電機の企業分析をしていきます。
当社は福岡県における有力企業の一つです。
福岡県の企業ランキング――売上高・年収が高い企業は?【2020年最新版】
売上高は県内8位、年収は3位!です。
212日連続投稿!
— モンエナ@企業分析 (@mon_ena1102) 2022年1月24日
株式会社安川電機(6506/電子部品・産業用電子機器)
第106期第3四半期 #決算サマリー
○財務数値(累計/IFRS)
売上収益 2,799億円→3,573億円(前年同期比+27.7%)
四半期利益 140億円→307億円(同+118.5%)
資産合計 4,874億円→5,379億円
資本合計 2,495億円→2,854億円
○業績
○財務数値(累計/IFRS)
売上収益 2,799億円→3,573億円(前年同期比+27.7%)
営業利益 200億円→399億円(同+99.2%)
親会社所有者に帰属する四半期利益 140億円→307億円(同+118.5%)
資産合計 4,874億円→5,379億円(同+10.4%)
資本合計 2,495億円→2,854億円(同+14.4%)
親会社所有者帰属持分比率 50.5%→52.4%(同+1.9pt)
ぱっと見、好調ですね。一言で言えばいい感じです。
売上高の増加に伴って営業利益も大きく伸びています。
(株)安川電機2022年2月期第3四半期決算短信より
https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/20220111.pdf
ROS(売上高利益率)とROE(自己資本利益率)を軽く計算してみましょう。単位は百万円です。
前年同期ROS
=営業利益/売上高
=20,041/279,937
=7.2%
当四半期累計ROS
=39,932/357,378
=11.2%
前年同期ROE
=親会社所有者に帰属する四半期利益/(親会社の所有者に帰属する持分*3/4)
=14,083/184,700
=7.6%
当四半期ROE
=30,774/211,379
=14.6%
※ROEの分母にあたる株主資本(名前長いので)はストック項目なので3/4をかけて推測しました。
ROSは7.2%→11.2%(前年同期比+4.0pt)
ROEは7.6%→14.6%(前年同期比+7.0pt)
です。どちらも日本企業の中ではかなり高い水準ではないでしょうか。
と言ったもののROSの水準が分からないので調べてみました。
下記のサイトでは製造業の平均は4.0%だそうです。安川電機は11.2%なのでいい感じですね。
ROEは伊藤レポートで日本企業はROE8%以上を目指すべきだという提言があり、その目標を余裕で達成しています。
○財務戦略
さて、好調に見える安川電機ですが財務戦略はどうなっているのか。
キャッシュフロー計算書から分析してみます。
本日は飯田真悟氏の「戦略会計入門」の6章「財務諸表の向こうに戦略が見える」を活用させていただきます。
↑アフィリエイトじゃないです。笑
まず事業投資をどの程度行っているかどうか。
投資水準を把握するのに役立つのが減価償却費です。減価償却を行うと固定資産の簿価は下がるためこれを下回る金額しか投資を行っていなければ消極投資、上回る場合は積極投資であると言えます。
安川電機第106期第3四半期 四半期報告書より
第106期 第3四半期報告書(2022年2月期)[PDF 527 KB]
事業投資は「投資活動によるキャッシュフロー」の項目から読み取ることができます。
有形固定資産及び無形資産の取得による支出から売却による収入を差し引いたものを事業投資の金額であるとします。
投資有価証券は事業投資に入るのか金融投資に入るのか微妙なところなので今回は除外します。
事業投資/償却費の倍率を算定することで事業投資を積極的に行っているか否かを判断します。
事業投資/償却費(単位:百万円)
=20,219/13,176
≒1.53
本書では1.1倍を超える事業投資は積極投資と分類されるため、安川電機はかなり積極的に事業投資を行っていると言えます。
本書の中では6年分くらい長期間のデータを活用することが推奨されていますがとりあえず今日は一年分だけで分析してみました。何しろブログのペースが落ちてるので。。。
決算ブログを毎日更新できるよう頑張りますので応援よろしくお願いします!
それでは!