こんにちは。
今までサマリーの220番台くらいから順番にやっていましたが
あまりにTwitterの方との時差が大きくなりすぎたので
諦めて最新のサマリーを扱いたいと思います。
大丈夫です、すっ飛ばした企業も倒産しない限りはいつか扱います。(?)
今日は明星工業を扱います。僕は不勉強でサマリーをするまでは知りませんでした。
四季報によると熱絶縁工事に強い建設工事会社だそうです。
LNG関連の工事も扱っていることから選びました。
408日目
— モンエナ@企業分析 (@mon_ena1102) 2022年8月11日
明星工業株式会社(1976/設備工事)
第80期通期 #決算サマリー
○財務数値(日本基準)
売上高 505億円→483億円(前年比△4.2%)
当期純利益 46億円→37億円(同△17.5%)
総資産額 689億円→711億円
純資産額 543億円→559億円
自己資本比率 78.3%→78.1%
○事業内容
明星工業の事業は
・断熱分野
・環境分野
・海外分野
・生産分野
の4つに大きく分類されます。
中でも断熱分野は僕の興味のある天然ガスと関連があるため扱いたいと思います。
断熱工事は様々な目的で行われます。
省エネルギー、所定温度の維持、環境保全などです。
特にLNGは天然ガスを超低温で冷却・加圧して液化するので当社と関係があります。
○ビジネス→財務
事業内容からP/LやB/Sがどういう風になっているか簡単に予想して検証してみたいと思います。
予想
・To Bで、長期間にわたる工事をすると思われるので売上債権を多く抱えている。
→売上の計上からキャッシュの回収までの期間が長そう
・設備工事を行なっているため有形固定資産を多く抱えている。
・広告宣伝や販売にお金があまりかからないので販管費が小さい。
・競合が少ないイメージなので利益率は高い。
・資本で固定資産を賄っていて自己資本比率が高い。
では実際に財務諸表を見てみましょう。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/1976/tdnet/2114392/00.pdf
第80期通期決算短信より
・To Bで、長期間にわたる工事をすると思われるので売上債権を多く抱えている。
→受取手形だけでなく完成工事未収入金も売上債権とすると
資産合計に占める割合は24.2%でまあそこそこ大きい。
・設備工事を行なっているため有形固定資産を多く抱えている。
→有形固定資産の資産合計に占める割合は21.2%でまあそこそこ大きい。
・広告宣伝や販売にお金があまりかからないので販管費が小さい。
→売上高に対する販管費の割合は9.5%で小さい。
・競合が少ないイメージなので利益率は高い。
→営業利益率は11.0%でそこそこ利益率が高いと言える。
・資本で固定資産を賄っていて自己資本比率が高い。
→固定比率は38.3%で資本で固定資産を賄うことができている。
自己資本比率も78.3%とかなり高い水準。
まあある程度予想が当たっていたっぽいですね。
・利益剰余金が総資本の67.9%を占めている。
・当期純利益37億円に対して剰余金の配当は15億円と配当性向は40.7%。
・減価償却費7億円に対して有形固定資産の取得は2億円
・営業CF71億円に対して(自己株式取得+配当金の支払い)が26億円。
・5年間財務活動によるキャッシュフローがマイナス
これらのことから明星工業はある程度成熟しており
、成長よりも株主への還元に力を入れているのではないかと考えました。
第80期有価証券報告書より
今日はここまでで!