こんにちは。今日は日本製鉄の企業分析をしていきます。
第97期第2四半期(2021年7月1日~2021年9月30日)
211日連続投稿!!
— モンエナ@企業分析 (@mon_ena1102) 2022年1月23日
日本製鉄株式会社(5401/鉄鋼)
第97期第2四半期 #決算サマリー
○財務数値(累計/IFRS)
売上収益 2.2兆円→3.2兆円(前年同期比+41.1%)
四半期利益 △1,911億円→2,987億円
資産合計 7.6兆円→8.0兆円
資本合計 3.1兆円→3.5兆円
自己資本比率 36.4%→39.1%
○財務数値(累計/IFRS)
売上収益 2.2兆円→3.2兆円(前年同期比+41.1%)
事業利益 △1,065億円→4,778億円
営業利益 △1,488億円→4,283億円
四半期利益 △1,911億円→2,987億円
資産合計 7.6兆円→8.0兆円
資本合計 3.1兆円→3.5兆円
親会社所有者帰属持分 36.4%→39.1%
○事業利益について
事業利益とは、持続的な事業活動の成果を表し、当社グループの業績を継続的に比較・評価することに資する連結経営業績の代表的指標であり、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費、並びにその他費用を控除し、持分法による投資利益及びその他収益を加えたものであります。その他収益及びその他費用は、受取配当金、為替差損益、固定資 産除却損等から構成されております。
日本製鉄第97期第2四半期決算短信より
https://www.nipponsteel.com/ir/library/pdf/20211102_400.pdf
とのことです。
ざっくりまとめれば営業利益に事業投資の損益を加えたものだと考えると良さそうです。
当社がこの事業利益を算定し公表するのには何か理由があると考えられます。
このように、IFRSの特徴として、独自の判断により表示項目を追加することも可能です。 IFRSでは、日本基準のように段階損益(注3)については具体的な定めはありませんが、企業の業績の理解を行う上で重要な場合には、追加的な表示科目、見出し、小計を表示することを要求しています。
IFRSと日本基準-財務諸表、損益計算書の違い Vol.3【事例で解説】 | GLOBIS 知見録
上記の記事によるとIFRSを採用している企業は独自の項目を追加することができるようで、味の素も同じように事業利益を公表しているそうです。
さらに日本製鉄はこの事業利益をベースにROS(売上高事業利益率)を算定し、2025年のROSは10%を目標にしています。
https://www.nipponsteel.com/ir/pdf/20210305_200.pdf より
https://www.nipponsteel.com/ir/pdf/nipponsteel_jp_br_2021_2q.pdf より
ちなみにROSの25年度目標は10%程度となっていますが当期はどうでしょうか。
計算してみると、
当第2四半期累計ではROSは15.1%で見事に達成しています。
ついでにROEやD/Eも計算してみましょう。単位は百万円です。
ROEは純利益を株主資本で割ることで算定します。具体的には
親会社の所有者に帰属する四半期利益/親会社の所有者に帰属する持分合計
=312,708/3,134,613
=9.98%でほとんど目標の10%を達成していると言えます。
D/Eは有利子負債を株主資本を割って算定します。
有利子負債(社債や借入金)/株主資本(資本合計-新株予約権-非支配持分)
=(388,744+2,065,134)/3,134,613
=0.78です。わずかに目標未達となっています。
最近ブログの更新が止まっているのでまだまだ書きたい気持ちは山々ですが、一旦ここで更新したいと思います。