#203 三菱商事2021年度第2四半期

今日は決算サマリー第203回の三菱商事の決算を深掘りしていきたいと思います。

 

決算公表資料(短信等):2021年度 | 三菱商事

 

正直3Qが2月3日に公表されたので情報としては古いものになっちゃいます。。

まあいいでしょう。汗 3Qはいつか更新します。多分。

 

ちなみにツイッター(@mon_ena1102)での決算サマリーではIFRSの専門用語は長いので一部日本基準の用語使ってたりします(親会社所有者帰属持分比率→自己資本比率とか)。

 

三菱商事といえば洋上風力発電の入札で圧勝したことがニュースになっていますね。

三菱商事の洋上風力圧勝が開けた「バラマキの地域格差」というパンドラの箱 | Diamond Premium News | ダイヤモンド・オンライン

詳しく調べることができていませんが、それだけ再エネへの投資に力を入れているのだと思われます。

 

○財務数値(累計/IFRS)前年2Q→当年2Q
収益 5.7兆円→7.7兆円(前年同期比+34.9%)
親会社所有者帰属四半期利益 866億円→3,605億円(同+315.9%)
資産合計 18.6兆円→19.5兆円(同+4.9%)
資本合計 6.5兆円→6.8兆円(同+4.0%)
親会社所有者帰属持分比率 30.1%→30.0%(同△0.1pt)

 

収益が35%近く伸び、それ以上に利益が伸びています。

利益率にしてみると親会社所有者帰属四半期利益率(長いので純利益率)は

前年同期1.5%→4.7%と大幅に回復しています。

 

報告書の業績概況を見てみると、収益は市況好転による価格上昇及び販売数量の増加などが要因。持分法による投資損益は、前年同期に計上した三菱自動車の減損損失の反動や、販売台数の回復など持分損益の改善により+1,503億円の1,901億円(利益)となりました。

金融収益は資源関連投資先からの受取配当金の増加などにより+473億円の918億円。

金融費用は米ドル金利の低下などで35億円減少して215億円。

まあ一言で言えば全体的にいい感じですね。

 

○財政状態計算書

いわゆるB/Sを見てみます。

いい感じに財務諸表をブログに載せたいんだけどスクショとかがうまくいかない。泣

 

現金等は1.3兆円で前年同期比+3.5%

大きく変わった項目は

・営業債権等が前年同期比+5.6%

営業債権(売掛金)が大幅に増加すると見かけ上の資産は増えますが現金化までに時間がかかるのでキャッシュサイクル的にはよくありません。ただ当社は収益が35%近く増えたのに対して売上債権の増加率はそれほど高くないので問題ないと言えます。

 

・その他の金融資産は3,299億円増加(前年同期比+157.6%)

一般企業であれば5,400億円近くの金融資産はかなり大きな資産ですが三菱商事の総資産に占める割合は3%程度しかありません。驚き。

これは市況変動による商品デリバティブ資産の増加などによるものです。

・流動資産は全体で6,449億円(9.1%)増加。

 

次は負債部門。

・社債及び借入金は2,669億円(21.1%)増加。

・営業債務等は1,719億円(6.4%)増加。

・流動負債は全体で7,094億円(13.2%)増加

 

 

○天然ガス部門

 

三菱商事のセグメントは

・天然ガス

・総合素材

・石油・化学ソリューション

・金属資源

など多岐に渡りますが、自分の関心のある天然ガス部門の業績を見ていきたいと思います。

当部門のセグメント利益は前年同期の86億円から403億円(前年同期比に増加。

これはLNG関連事業における受取配当金や北米シェールガス事業における持分利益の改善などによるものです。

 

米国ルイジアナ州で日本企業参画の液化天然ガス「キャメロンLNG」の輸出事業が本格化(米国) | ビジネス短信 - ジェトロ

 

 

IFRS採用企業は慣れていないので少し読みづらい。まあ慣れ大事ですね。

 

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