#205 ウエストホールディングス 第16期通期

本日はウエストホールディングスを扱っていきます。

 

 

○事業内容

まずはどんな事業をやっているかの説明から。

 

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社67社、非連結子会社3社及び持分法非適用関連会

社1社で構成されており、公共・産業用太陽光発電システムの設計・施工・販売・O&M(オペレーションアンドメンテ ナンス、以下O&M)や、省エネサービスのウエスエスコ事業及び企業や地方自治体向けの電力販売を主な事業として 取り組んでおります。

(株)ウエストホールディングス第16期有価証券報告書[事業の内容]より

https://www.west-gr.co.jp/ir/securities/3222/

 

・公共・産業用太陽光発電システムの設計・施工・販売・O&M

・省エネサービス事業

地方自治体向けの電力販売

を行っているとのことです。

f:id:forfreedom1102:20220214142828p:plain

[従業員の状況]より

 

再生可能エネルギーの従業員数が全体の69.9%を占めており主力の事業と見られます。

 

○セグメント

セグメントごとの経営成績を見てみます。

再生可能エネルギー事業

省エネルギー事業

③電力事業

④メンテナンス事業

⑤その他

 

再生可能エネルギー事業

・FIT制度への依存を脱却し自家消費型の受注が増加。さらに当社グループが太陽光発電の電力を買い取りを行うウエストFITを展開。

・売上高は34,324百万円(前期比+22.1%)、営業利益4,877百万円(前期比+43.4%)

省エネルギー事業

・商業施設や工場・病院などエネルギー消費の多い施設に対して省エネのトータルサービスを提供。ウエスエスコ事業は安定収入につながる事業。

・売上高は2,214百万円(前期比+12.2%)、営業利益926百万円(前期比+47.6%)

③電力事業

・電源調達は仕入れ先や条件の見直しを行うことで収益率の改善を行った。自社売電事業についてははFIT用発電所保有しており、安定的な売上の確保が見込まれる。

・売上高30,209百万円(前期比△1.8%)、営業利益2,762百万円(前期比+33.4%)

④メンテナンス事業

・当社グループが企画・設計・施工を行ったメガソーラーのメンテナンスを行う。

・売上高1,495百万円(前期比+13.3%)、営業利益1百万円(前期比△26.5%)

⑤その他

・売上高1百万円(前期比+220.9%)、営業利益1百万円(前期比+220.9%)

 

主力の再生可能エネルギー事業など好調みたいです。

 

再生可能エネルギー事業の中で出てきたFIT制度から自家消費型への移行に関して少し説明します。

FIT制度と言うのは固定価格買取制度のことで、再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が一定期間、一定価格で買い取る制度のことです。これにより投下資本の回収見込みが立つので事業者が安心して再エネに投資しやすくなる制度です。

 

しかしながらFITによる買い取り価格が近年減少しており、売電のメリットが小さくなっているのが現状みたいです。

そこで電力を電力会社に売るよりも自社の工場・施設などで使った方がいいよね?って言うのが自家消費型です。

 

自家消費型のメリットは、自社の電力削減ができること、CO2排出量を削減できること、緊急時の電力源として活用できること、余った際にFITで売電できること。など色々あります。

 

この自家消費型のニーズが高まってきていることを背景に当社は自家消費型の産業用太陽光発電の販売量を伸ばしているようです。

 

制度の概要|固定価格買取制度|なっとく!再生可能エネルギー

【法人向け】自家消費型太陽光発電システムとは?基礎知識や導入のメリットなど解説 | ソーラーフロンティア

 

今日はどちらかと言うと定量的な分析より定性的な分析をやってみました。内容薄めですがここまで。