#510 玉井商船第114期第1四半期

こんにちは。

今日は玉井商船です。

あまり馴染みがないですね。

 

今日扱うのは第114期第1四半期で22年4月~6月までです。

 

○事業内容

企業のサイト見ても情報なさすぎてあんまりやる気がなさそう。苦笑

 

日軽金(日本軽金属)のアルミニウム原料船や全農向け穀物輸送が柱だそうです。

 

セグメントは外航海運、内航海運、不動産賃貸の3つに分かれています。

そのうち外航海運が8割くらい、内航海運が2割弱、不動産賃貸が2%くらいとなっています。

 

ほとんど外航海運の企業と思っても差し支えなさそうです。(雑)

 

玉井商船、上場廃止回避へ「効率的な配船に努める」

2年前には株式時価総額が10億円を下回ったことで

東証への上場を維持できなる恐れがあったようです。

 

私が現在読んでいる四季報には継続前提疑義注記と記載されていたり

1年内返済期日借入金の長期借入金への借り換えが進むなどの記載があり安全性に関して少し不安が残りますね。

 

 

サマリーを見ると売上・利益ともに成長していることがわかります。

また純利益が伸びたことで自己資本比率も上昇しています。

 

○ビジネスモデル

例によって比例縮尺図を作ってみます。

財務数値は前期末のものを使っています。

 

この図から読み取れるのは

・有形固定資産が大きい。

・無形固定資産はほぼゼロ。

・投資その他の資産も少ない。

・固定比率は100%を超えている。

・自己資本比率は50%。

・販管費が低く利益率はかなり高い方。

・資本回転率は低い方。

 

有形固定資産が大きいのは自社で船舶を所有しているからでしょう。

四季報によると7隻所有しているようです。

 

販管費が小さいのは少し気になります。

確かに消費者向けの広告などや販売員などの人員は要らなさそうだから販管費は小さいのだろうか?

 

○業績

  前期 構成比 当期 構成比 変化額 変化率
売上高 1,635,283 1.0% 2,131,355 100.0% 496,072 30.3%
売上原価 1,165,495 71.3% 1,493,262 70.1% 327,767 28.1%
売上総利益 469,788 28.7% 638,093 29.9% 168,305 35.8%
販管費 99,545 6.1% 127,658 6.0% 28,113 28.2%
営業利益 370,243 22.6% 510,435 23.9% 140,192 37.9%

 

業績を見てみます。

正直玉井商船の損益計算書は少し変わってます。

 

 

販管費というものはありません。

(その他事業費用+一般管理費)-その他事業収益

で販管費を便宜上算出しています。

 

百分率損益計算書を見るとなぜ営業利益が増えたのか(あるいは減ったのか)などがわかりやすいですね。

 

百分率損益計算書を見ると

・売上高も売上原価も販管費もバランスよく(?)伸びている。

・構成比が変わっていないので利益率は変わらずに規模のみが拡大している。

・営業利益率は前年と同様に高い。

 

ということがわかります。

営業利益率に関しては

比例縮尺図を作るときに通年の決算短信を見るのですが

2期前(つまり第112期)では営業損失が出ていたのを

前期で立て直して今期も高い利益率を維持しています。

 

正直IRサイト見ても面白くはない企業ですが営業利益率がやたらと高いのは興味深いです。

 

うーん。次回だな。

 

 

○セグメント

セグメントは3つあるというのは先ほどお伝えした通りです。

 

内航海運業

・定期用船1隻による水酸化アルミなどの輸送を行う。

・所有船2隻に加えて他社船1隻の定期貸船による安定収益の確保を図る。

・船員の融通により派遣業収入を得る。

・営業収益は2億円。

 

外航海運業

・北米からの輸入穀物や南米からの水酸化アルミ、海外向けのスラグの輸送を行う。

・高水準に推移したマーケットの影響に加えて円安の影響で大幅に運賃が増加。

・費用面でも燃料油価格の高騰で運航費が増加したが営業利益は前年同期比+37.3%。

・営業収益は18億円で全社売上の大部分を占める。

 

不動産は省略します。

 

こんな感じですね。

穀物は全農向け、金属は日本軽金属向けという感じみたいです。

 

船員を他社に派遣する、というのは少し意外で面白かったです。

他社から船借りるというのも有形固定資産回転率を高める作用があって良さげ。

 

今日はこんなところにしましょう。