脱炭素社会への移行において天然ガスは非常に重要な役割を果たします。
今回はその天然ガスの魅力についてまとめていきたいと思います。
○天然ガスの基礎知識
広義の天然ガスは不燃性天然ガスと可燃性天然ガスの二つに分けられており、
前者は火山ガスなどであり通常は可燃性天然ガスのことを指します。
可燃性天然ガスは炭素と水素を主成分としており、炭素と水素だけで構成される物質のことを炭化水素と言います。
可燃性天然ガスはその状態により、構造性天然ガス、炭田ガス、水溶性天然ガスなどに分けられます。
天然ガスは本来無色透明・無臭です。
都市ガスとして利用する場合はガス漏れに気づけるように人工的に臭いをつけています。
都市ガスは空気より軽く、プロパンガスは空気より重いです。
都市ガスに使われる天然ガスの主成分はメタン、プロパンガスの主成分はプロパンとブタンです。
天然ガスは常温・常圧では気体ですがマイナス162度まで冷却すると液体になります。
液化されることで容積は600分の1と非常に小さくなり輸送しやすくなります。
LNGとは液化天然ガス、つまり天然ガスの気体を冷却して液体化したものです。
天然ガスの輸送方法はパイプラインで気体を輸送するものと、ガスを液体化してLNGとして輸送するものの2種類があります。日本は島国で産出国から遠いので天然ガスを輸入する際は液化してLNG受入基地まで運びます。
参考文献: