カーボンニュートラルに欠かせないカーボンリサイクル技術

こんばんは。投稿遅くなってしまいました。

寝るまでに投稿すればOKルールで4日連続投稿です!(4時半すぎた。。)

 

2050年までのカーボンニュートラル(CN)実現を宣言した日本政府にとって、

欠かせない技術であるカーボンリサイクル(CR)について本日はまとめたいと思います。

 

キーワード:カーボンリサイクル/化石燃料/メタネーション/ポリカーボネート樹脂/EOR/CCUSバイオジェット燃料/パラキシレン/オレフィン

 

○カーボンリサイクルとは

カーボンリサイクルとは、経済産業省が推進するCO2(二酸化炭素)を「炭素資源」と捉えて回収し、炭素化合物として再利用するというもの。日本は中国、アメリカ、インド、ロシアにつぐ5番目の二酸化炭素排出国です。そして排出量が多いのはエネルギーの供給側が火力発電に頼っているためであり、20年度の日本の総発電電力量に占める化石燃料は74.9%となっています。

 

 

ちなみに化石燃料依存度が高い日本ですが太陽光発電バイオマス発電などの非化石燃料発電は増えつつあります。詳しいデータは下記URLから。

 

2020年の自然エネルギー電力の割合(暦年速報) | ISEP 環境エネルギー政策研究所

 

19年1月のダボス会議において安倍首相(当時)がCO2リサイクルの必要性に言及し、2月に資源エネルギー庁に「カーボンリサイクル室」が設置、6月に「カーボンリサイクル技術ロードマップ」が取りまとめられました。

 

ロードマップにおけるCO2の利用先は

1.化学品

→ウレタン、ポリカーボネートなどの含酸素化合物への利用など

2.燃料

→微細藻類を使ったバイオ燃料など、メタノール、メタンなど。

3.鉱物

→CO2を吸収するコンクリートなど

4.その他が想定されています。

 

カーボンリサイクル | 新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ- | 一般財団法人 新エネルギー財団

 

カーボンリサイクルはCCUS(二酸化炭素貯蔵・利用技術)の中に含まれる技術です。

CCU(二酸化炭素利用)の中ではEOR、CO2の直接利用、そしてカーボンリサイクルの3つがあります。

EOR、CCU(二酸化炭素貯蔵)、CO2の直接利用などもカーボンリサイクル関連技術として位置付けておくことが重要という意見が今年6月のカーボンリサイクル技術ロードマップ検討会で上がりました。これらの技術に関してはまた後日。

 

「第4回カーボンリサイクル技術ロードマップ検討会議事要旨」

https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/carbon_recycle_roadmap/pdf/004_gijiyoshi.pdf

 

○カーボンリサイクル注目技術と注目銘柄

カーボンリサイクル関連技術で注目されるものとそれに関連する銘柄をリストアップしてみます。

 

メタネーション

二酸化炭素と水素を触媒反応させてメタンガスを合成すること。

注目銘柄

日立造船

IHI

東京ガス

INPEX

 

環境配慮型コンクリート

・コンクリートの原料であるセメントの代替材料(混和材)を使うことでセメント使用量を大幅に低減

注目銘柄

・鹿島

大成建設 普通セメントから混和剤セメント

 

ポリカーボネート樹脂

・CO2からウレタンを製造する

注目銘柄

旭化成

 

バイオジェット燃料

バイオマス原料をもとに製造され、製造過程のCO2が化石燃料より少ない

注目銘柄

ユーグレナ ミドリムシ由来のバイオジェット燃料

IHI

日揮ホールディングス

中国電力

三菱商事

 

パラキシレン

・ポリエステル繊維やペットボトル生産に必要な化学品

注目銘柄

千代田化工

・日本製鉄

三菱商事

 

オレフィン化学製品

・プラスチックの原料

注目銘柄

IHI

・日本製鉄

 

各企業の具体的な取り組みに関してはまた後日。

特に天然ガスと関係のあるメタネーション技術は深掘りしたいですね。

 

【モーサテ朝活Online】新技術の開発が進むカーボンリサイクル|テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド)